2016年 03月 13日
おらが郷土のジョウレイと鍼灸治療。 |
![おらが郷土のジョウレイと鍼灸治療。_c0306335_1534066.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201612/01/35/c0306335_1534066.jpg)
「国民皆保険制度」は昭和13年施行、現在に至ります。
このルーツは、何とこの宗像郡にありました。
江戸時代後期から歴史に風化されることなく存在した
「定令」又は「常例」と言われるものがそれです。
貧しく、病気にかかっても治療代が支払えない人が多かった。
そのためカネのかわりに米や魚を医師の報酬に充てた。
受診の有無にかかわらず出し合い地域のみんなでの「相互扶助」は
すべての人が平等に医療を受けられる制度として根付いていた。
これを参考にできたのが「国民健康保険」だといわれています。
誇らしいおらが郷土のことなので
このことをすごく勉強なさった郷土の方々にお聞きしたところ、
ありました。
寛永三年に記された儒学書(当時の医学)には
本科(内科)、小児本道(小児科)、外科、産科、
そして「鍼科」があり、
医師はそのいくつかを兼任することができた。と記されています。
お医者さんが鍼を?
現代では、想像しづらいかもしれませんが、
震災で、医療行為が困難だったとき
ボランティアの医師、鍼灸師が待機場所の体育館で
鍼治療を行っているシーンをニュースなどの映像で目にした記憶がありませんか?
鍼灸治療は、明治初期まで医療の本流だったのです。
なんとも古風な治療法のようですが、
1例をあげればこの冬、おしっこの悩みで何人もの方が来院されました。
「逼迫尿」「残尿感」「尿失禁」「尿漏れ」がその症状ですが、
薬を使わない鍼灸治療ですが、症状は改善し、QOL(生活の質)の向上のお役に立っています。
このように古来から宗像に伝わる鍼灸療法は
現代も郷土の皆さまの健康のお役に立っているのです。
国民健康保険のルーツ「定礼」記念碑は
福間通り堂バス停前の定礼公園にあります。
ぎっくり腰専門 津屋崎千軒鍼灸院
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by ts-shinkyuin
| 2016-03-13 11:05