2016年 03月 13日
おらが郷土のジョウレイと鍼灸治療。 |
「国民皆保険制度」は昭和13年施行、現在に至ります。
このルーツは、何とこの宗像郡にありました。
江戸時代後期から歴史に風化されることなく存在した
「定令」又は「常例」と言われるものがそれです。
貧しく、病気にかかっても治療代が支払えない人が多かった。
そのためカネのかわりに米や魚を医師の報酬に充てた。
受診の有無にかかわらず出し合い地域のみんなでの「相互扶助」は
すべての人が平等に医療を受けられる制度として根付いていた。
これを参考にできたのが「国民健康保険」だといわれています。
誇らしいおらが郷土のことなので
このことをすごく勉強なさった郷土の方々にお聞きしたところ、
ありました。
寛永三年に記された儒学書(当時の医学)には
本科(内科)、小児本道(小児科)、外科、産科、
そして「鍼科」があり、
医師はそのいくつかを兼任することができた。と記されています。
お医者さんが鍼を?
現代では、想像しづらいかもしれませんが、
震災で、医療行為が困難だったとき
ボランティアの医師、鍼灸師が待機場所の体育館で
鍼治療を行っているシーンをニュースなどの映像で目にした記憶がありませんか?
鍼灸治療は、明治初期まで医療の本流だったのです。
なんとも古風な治療法のようですが、
1例をあげればこの冬、おしっこの悩みで何人もの方が来院されました。
「逼迫尿」「残尿感」「尿失禁」「尿漏れ」がその症状ですが、
薬を使わない鍼灸治療ですが、症状は改善し、QOL(生活の質)の向上のお役に立っています。
このように古来から宗像に伝わる鍼灸療法は
現代も郷土の皆さまの健康のお役に立っているのです。
国民健康保険のルーツ「定礼」記念碑は
福間通り堂バス停前の定礼公園にあります。
ぎっくり腰専門 津屋崎千軒鍼灸院
by ts-shinkyuin
| 2016-03-13 11:05